基本情報技術者試験について

この記事を読破すればこんなことがわかります!

○基本情報技術者試験の概要
○入社後の忙しい時期の基本情報技術者試験の対策方法
○ITコンサルタントが気づいた基本情報技術者試験勉強の有用性

基本情報技術者試験の概要

基本情報技術者試験の位置付け

基本情報技術者試験は情報処理技術者としてキャリアを築く上で最初のマイルストーンとなる試験です。同時に若手社員にとっては、ITの基礎知識の習得を証明する試験になっており、社内昇進・転職活動でもアピールできる場合があります。以下、IPA(情報処理推進機構)が公表しているように、基本情報技術者試験はITプロフェッショナルの土台となる部分で、若手のうちに知識として吸収しておくが望ましいです。

IPA 情報処理機構webサイトから引用 https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/seido_gaiyo.html

試験実施日程・費用について

2022年1月現在、基本情報技術者試験は1年に2回(上期、下期)の一定期間にCBT方式によって実施しています。また受験手数料は2022年4月から7500円(税込)になっています。
試験スケジュールや受験手数料は以下IPA(情報処理機構)のWebサイトの最新情報を確認し、余裕を持って申し込むようにしましょう。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_02annai/_index_annai.html

入社後の忙しい時期の基本情報技術者試験の対策方法

短期間で基本情報技術者試験を合格する方法

ITソリューションがビジネス課題を解決する重要な手法となっている昨今、あらゆる業界・企業の社員がITリテラシーを身につけることが求められています。できるだけ若いうちにITリテラシーを身につけることが求められる一方で、若手社員の研修ではビジネスマナーや各業界・企業が武器とする専門領域の知識を叩き込まれることが多いです。そのため、IT知識・スキルの習得が二の次になってしまい、業務時間外の個人の努力に依存する傾向にあるように思います。忙しい生活を送る若手社員が効率的に資格取得できるように、一例ながら私がとった対策方法を共有いたします。

試験概要

試験名試験時間出題数/解答数出題形式
基本情報技術者試験(午前試験)150分80問/80問多肢選択式
(四肢択一)
基本情報技術者試験(午後試験)150分11問/5問多肢選択式
(選択問題あり)

基本情報技術者試験 午前試験対策

午前試験は量にこだわった対策で問題と答えのパターンをマスターすべし!!
午前試験は全部で80題ありますが、過去の試験問題から数多く出題される傾向があり、量にこだわり過去問を繰り返し解き直すことによって高得点をとることができます。過去問をまとめているサイトがいくつかありますが、私は以下の過去問道場というサイトを使っていました。多くの問題が掲載されているのと分野絞り込み機能があるので苦手領域を反復して演習することができます。
https://www.fe-siken.com/fekakomon.php

基本情報技術者試験 午後試験対策

午後試験は質にこだわった対策で解き方をマスターすべし!!
午後試験では選択した問題を5題解きますが、午前試験問題と同じ対策では十分ではありません。基本的に同じ問題が出題されることがないため、解き方を意識しながら過去問を解く必要があります。また、過去問を解く段階で自分の得意分野と不得意分野を明らかにし、本試験では戦略的に問題を選択する必要があります。質にこだわりながら過去問演習をすることで高得点をとることができます。特にプログラミング領域の配点は高いので、しっかり解き方を理解する必要があります。こちらも同じく過去問道場というサイトを活用することができます。
https://www.fe-siken.com/fekakomon.php

参考書について

基本情報技術者試験の参考書をいくつか購入しましたが、参考書自体分厚く結局読破できたものは一冊もなかったので、紹介できる立場ではないですが、使用したものを共有いたします。最近では、試験対策の問題演習で理解できないところを調べたり、業務内で理解できない内容を確認するために使用しているので、索引が十分である参考書であれば問題ないかと思います。
○ニュースペックテキスト 基本情報技術者 2022年度 (情報処理技術者試験)
良いところ:
問題演習を中心に対策している場合は、必要な情報を素早く見つけることができ、一種の解説本として活用可能。また、キーワードなどもわかりやすくまとめられているのでポイントを抑えやすい。
よくないところ:
今のところあまりなし。。。


○令和03年 基本情報技術者 合格教本 (情報処理技術者試験)
良いところ:
一番情報を網羅しており、詳しいところまで解説がなされている。
よくないところ:
解説が詳しいあまり、資格に合格する以上の内容が盛り込まれている。そのため完読するには日々着実に読み進める等などの努力が必要。


○キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和03年
良いところ:
イラストや図を多く盛り込み初学者にとってわかりやすい教材になっている。比較的容易に完読できるテキストの一つである。
よくないところ:
完読だけでは資格合格水準まで知識をつけられないかもしれないので、別途問題演習等をこなし対策を入念に打つ必要がある。

ITコンサルタントが気づいた基本情報技術者試験勉強の有用性

ITコンサルタントにとって基本情報技術者試験は必要なのか。

私は入社3ヶ月で基本情報技術者試験に合格しました。(企業によっては資格取得の実績が評価対象になることもあるようです。) 元々試験勉強が好きでないので、モチベーションがなかなか湧かなかったのですが、ITコンサルタントにとって基本情報技術者試験にトライすることは極めて重要だと気づきました。なぜかというと

ズバリ、、、

コンサルタント業は基本的にタイムチャージなので、クライアントは短期間でビジネスゴールを達成するように要求してきます。その要求に応えるためにもコンサルタントが知識不足で時間を取ることはできないのです。

特にITコンサルタントは日々の業務の中で、かなり高度な技術用語と向き合うことになります。入社したての社員にとっては非常に難しいことですが、要領よくクライアントの課題の全体像を理解する必要があります。基本情報技術者試験の内容はIT周りを網羅しているため、一度勉強していれば要領よく全体像を把握し話を理解できるようになります。また、コンサルタントに限らず新入社員の第一歩は議事録作成です。基本情報技術者試験の勉強をして技術用語に慣れておくことは、議事録作成や打ち合わせでのパフォーマンス向上に必ず繋がります。